目の主要な腺とその役割・トラブル対策

鏡に映る目は、その一部しか見えていませんが、目は多数の小さな構造が連携して機能しています。目の中にある腺は視覚を支える重要な役割を果たしており、機能不全はドライアイなどの症状を引き起こします(メイヨークリニック)。本稿では主な目の腺とその働き、トラブル時の対処法を解説します。

マイボーム腺(瞼板腺)

瞼の形を支える組織「瞼板」内に、30〜40個のマイボーム腺(別名:瞼板腺)が存在します。これらは皮脂腺の一種で、油分(リピッド)を分泌し、まぶたがくっつくのを防ぎ、瞬きのたびに涙膜がスムーズに広がるのを助けます。分泌が不足すると涙の蒸発が進み、ドライアイ症候群の原因となります。また、腺が詰まると分泌物がたまり、炎症性の腫れ「霰粒腫(チラジオン)」ができます。軽度の場合は温湿布や抗生物質の軟膏・点眼薬で治療し、重症例では外科的ドレナージが必要です。放置すると感染し、硬いニキビ様の「麦粒腫」になることがあります。

涙腺

涙腺は涙器官の一部で、上眼窩に位置し、くるみ大の大きさです。1日約1 mlの涙液を分泌し、細い管を通じて鼻腔へ排出されます。涙液は塩類、粘液、リゾチーム(抗菌酵素)からなる水様溶液で、眼球を潤滑し、汚れを洗い流す役割があります。感情的に泣くときに流れ出す液体もこの涙液です。

ゼイス腺とモル腺

ゼイス腺(毛包皮脂腺)はまつげ毛包の基部にあり、油分を分泌してまつげ毛包を潤します。詰まると「ものもらい(霰粒腫)」ができます。同じ部位にあるモル腺は汗腺で、別名「毛包汗腺」とも呼ばれ、まつげの近くに分泌物を排出します。

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