目のLED光療法:最新研究と治療効果
研究概要
1990年代の研究で、近赤外光がミトコンドリアの活動を活性化することが明らかになりました。NASAは宇宙空間での創傷治癒が遅い問題に注目し、レーザーと同等の効果を持ちつつ組織損傷が少ないLEDを開発しました。
眼に対する研究
LED光療法は皮膚や関節、軟部組織の治療に加え、従来の治療法で効果が得られなかった眼疾患にも有望な結果を示しています。
New Scientist誌によると、ウィスコンシン医科大学の神経科医ハリー・ウェラン博士は、メタノールで盲目になったラットに670nmのLED光を1〜2日後に5、25、50時間の間隔で照射しました。その結果、視力が最大95%回復し、照射は1回105秒で行われました。
加齢黄斑変性の治療
加齢黄斑変性は加齢に伴う網膜の変性で、失明につながることがあります。従来は治療法が限られていましたが、LED光療法の可能性が報告されています。
チャールズ・マギー博士は、患者の両眼に10分間LED光を照射し、数か月にわたって毎日継続した結果、視力が劇的に改善したと報告しています。
LEDの意義
メイヨークリニックの研究では、レーザーやLEDは「光そのものが治癒を促す」ことが示され、LEDは組織へのダメージが少ないと結論付けられました。
1920年代に光療法の臨床科学を確立したハリー・ライリー・スピトラー博士は、この治療法を「シントニクス(バランスを取ること)」と呼び、光が人体機能に与える影響を実証しました。
治療を受ける際のポイント
自己治療用のLED製品は市販されていますが、視覚機能に関わる疾患に対しては専門家の指導・監督のもとでシントニック光療法を受けることが推奨されます。シントニック・オプトメトリー学会などが専門的な光療法を提供しています。
