眼科手術で使用される鎮静法

眼科手術では、手術時間や侵襲度に応じて最小限の鎮静方法が選択されます。

意識下鎮静

意識下鎮静は、フェンタニルなどの麻薬性鎮痛薬や、ミダゾラムといったベンゾジアゼピン系薬を使用して行います。眼科ではこれらを単独または併用し、患者の意識は保たれたまま痛みを抑えます。

局所麻酔

ほとんどの眼科手術で局所麻酔が用いられます。リドカインを含む点眼薬や、眼球筋へのレトロブラム(後方)・ペリブラム(周囲)注射により、手術部位を麻酔します。手術の範囲や難易度に応じて、意識下鎮静と併用されることがあります。

全身麻酔

極端に長時間の手術や小児の眼科手術を除き、全身麻酔は必要最小限にとどめます。多くの手術は局所麻酔と意識下鎮静だけで安全に実施可能です。

興味深い事実

1884年、カール・コラー博士はジグムント・フロイトの助言でコカインを眼科手術の麻酔として使用しました。コカインは疼痛を軽減し、眼を十分に麻痺させたと報告されています。

亜酸化窒素に関する注意

2009年にオレゴン大学保健科学部が発表した研究によると、眼科手術後数か月間は亜酸化窒素(笑気)の吸入を避けるべきです。使用すると視力障害や失明のリスクが高まる可能性があります。

目と視力障害 - 関連記事