急性緑内障の薬物療法(縮瞳薬・散瞳薬)
緑内障は眼圧(IOP)が上昇し、失明に至る可能性がある疾患です。急性緑内障は発症が急速で、適切な治療により症状が改善することがあります。一方、慢性緑内障は長期にわたる管理が必要です。縮瞳薬は虹彩括約筋と毛様体筋を収縮させ、眼内液の排出を促進して眼圧を下げます。散瞳薬は瞳孔を拡大させ、同様の効果をもたらします。
効果
- 縮瞳薬や散瞳薬は視野欠損の進行を抑え、視神経障害を遅らせ、手術が必要になる時期を遅らせる可能性があります。
薬剤の種類
- 縮瞳薬にはピロカルピン、カルバコール、フィソスチグミンがあります。副作用が最も少ないピロカルピンが第一選択薬です。効果が不十分な場合は、同様の副作用を持つが湿潤剤が必要なカルバコールが用いられます。フィソスチグミンは副作用が強く、長期使用には不向きなため最終選択薬です。
- 散瞳薬としてはシクロペントテート/フェニレフリン(シクロミドリル)が最も一般的に処方されます。
副作用
- 縮瞳薬は夜間視力の低下、暗視の減少、眼の刺激感や充血を引き起こすことがあります。
- 散瞳薬は強い光に対する感受性の増加、頭痛、数時間にわたる調節力の低下を引き起こすことがあります。
併用療法
- 縮瞳薬をエピネフリンやチモロールと併用すると、眼圧低下が速やかに起こります。ただし、二種類の縮瞳薬を同時に使用することは副作用リスクや耐性形成の懸念から一般的ではありません。
使用上の注意
- 縮瞳薬と散瞳薬は作用が相反するため、同時に使用すべきではありません。