目の浮遊物(フロート)の原因と対処法

目の浮遊物(フロート)は、成人に非常に一般的に見られる視覚現象で、通常は無害で一時的です。視界に「小さな点」や「糸状の線」として現れ、片目または両目に起こります。

フロートの概要

フロートは、硝子体(眼球内部のゼリー状組織)から剥がれた小さな断片が角膜内を漂い、視界に障害をもたらすものです。形は微小な点から曲がった線までさまざまで、多くの場合、時間とともに自然に消失します。

硝子体と光の通過

光が網膜に到達する前に最初に通過する硝子体は、視覚にとって重要な役割を果たします。この硝子体が変化すると、視界に「斑点」が現れ、フロートの症状が出ます。

加齢による変化

加齢はフロートの最も一般的な原因です。年を取るにつれて硝子体は水分が増し、ゆるみます。その結果、さまざまな形状・サイズのフロートが現れます。数時間で消えるものもあれば、数週間〜数か月続くものもあります。

出血が原因の場合

出血により赤血球などの細胞が硝子体内に流入すると、フロートが発生します。外傷、眼手術、血管の破裂、糖尿病性網膜症などが出血の原因となります。

炎症が原因の場合

炎症に伴う白血球が硝子体に侵入すると、同様にフロートが生じます。ぶどう膜炎(感染や外傷、手術による中間層の炎症)が代表的な原因です。

治療法

米国の眼科医ジョン・カリックホフ博士は、フロートの約95%は経過観察で問題ないと述べています。一方、視覚に支障をきたす約5%の患者には、レーザー治療が検討されます。現在、安全かつ確実にフロートを除去できる方法は限られており、レーザー以外の有効な治療法は確立されていません。

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