盲目の人はどのようにして地域を移動するのか
盲目には「全盲」と「法的盲目」の2つの定義があります。全盲は視覚がまったくない状態を指し、法的盲目は矯正視力が20/200以下、または視野が20度未満の場合です。いずれの状態でも、日常生活や移動は困難になりがちですが、さまざまな支援手段が用意されています。
ガイドドッグ(シーニングアイドッグ)
特別に訓練された盲導犬は、飼い主と一緒に街中を安全に案内します。盲導犬はボランティア家庭で約1年間育てられ、成犬になった後に専門家の指導のもと訓練が始まります。訓練が完了すると、盲目の方とマッチングされ、数週間の試用期間を経て本格的にパートナーシップが形成されます。
白杖(ホワイトケーン)
白杖は盲目の方専用の歩行補助具で、使用方法は専門の講習で学びます。杖を前方に振りながら歩くことで、障害物や段差を感知し、進む方向を判断できます。適切な訓練を受ければ、目的地へ自立して移動できるようになります。
他者のサポート
犬が苦手、白杖の使用が難しい場合は、ボランティアや介助者が同行してくれます。介助者は障害物を回避させたり、横断歩道の安全確認や買い物・銀行手続きといった日常的な活動をサポートします。
点字(ブライユ)
19世紀フランスのルイ・ブライユが考案した点字は、凸起した点で文字や数字を表す読字法です。多くの都市では地下鉄駅、エレベーター、ATM、信号機などに点字表示が設置されており、盲目の方はこれらを触覚で読み取り、目的地や操作方法を判断できます。
その他の支援ツール
法的盲目の中でも残存視力がある方は、大型の眼鏡や拡大レンズを使用して街中を歩くことがあります。また、盲導犬や点字と併用して、より安全かつ快適に生活できるよう工夫されています。
