緑内障治療に使用される薬剤

緑内障は視神経を損傷し、視野が徐々に狭くなる眼疾患です。眼圧が上昇することで進行しますが、失われた視力は回復できません。そのため、治療は眼圧を下げ、視神経へのダメージを遅らせることが目的です。初期段階では、点眼薬や経口薬で眼圧をコントロールし、視力低下を防ぎます。薬は患者さんそれぞれに合うものが異なるため、医師と相談しながら適切な治療法を選びましょう。

重要性

緑内障は症状が緩やかで自覚しにくく、視野が徐々に失われます。視力が低下すると回復は不可能です。早期に薬物治療を開始すれば、視力を保つ可能性が高まります。リスク要因としては、60歳以上、高齢者、アフリカ系アメリカ人は白人の6倍の罹患率、家族歴、近視などがあります。定期的な眼圧測定で早期発見を目指しましょう。

ベータ遮断薬

ベータ遮断薬は眼内の房水産生を抑制し、眼圧上昇を防ぎます。代表的な薬剤はレボブノロール、ベタキソロール、メチプラノロールです。副作用はまれですが、呼吸困難や脈拍低下、血圧低下が起こることがあります。点眼時は頭を後ろに傾け、下まぶたを下げて1〜2滴を入れ、目を閉じて1分ほど吸収させます。

アルファ作動薬

アルファ作動薬は房水産生を抑えると同時に排出を促進します。主にアプラクロジンとブリモニジン酢酸エステルが使用されます。副作用は軽度で、目の刺激感や口の乾燥、頭痛が報告されています。

その他の点眼薬

他にも、炭酸脱水酵素阻害薬(例:アセタゾラミド)やプロスタグランジン誘導体(ビマトプロスト、トラボプロスト)などがあります。炭酸脱水酵素阻害薬は房水の生成を抑え、プロスタグランジン類は房水の流出を増加させます。また、エピネフリン系薬剤やコリン作動薬(カルバコール)も排出を助けます。

経口薬

点眼薬だけでは十分な効果が得られない場合、経口薬が併用されます。炭酸脱水酵素阻害薬の経口剤(アセタゾラミド、ドルゾラミド、ブリンゾラミド)などが代表的です。これらは体内で房水の排出を促進しますが、血中カリウムが低下することがあります。バナナなどでカリウムを補給し、頻尿や手足のしびれ、皮疹、腎結石などの副作用にも注意が必要です。

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