アカンチメバ感染の治療法
Acanthamoeba は、全身感染、肉芽腫性アメーバ性脳炎(GAE)、角膜炎の3種類の感染症を引き起こします。全身感染とGAEは免疫低下患者に多く、角膜炎は主にコンタクトレンズ使用者が汚染水に触れた際に発症します。
全身感染(Disseminated Infection)
鼻や皮膚の切創から体内に侵入し、血流を介して全身に広がります。副鼻腔、肺、皮膚、その他臓器に感染することがあります。治療にはボリコナゾールやアンホテリシンBが用いられますが、皮膚のみの感染は比較的治りやすい一方、内臓への感染は治療抵抗性が高く、肉芽腫性脳炎へ進行することがあります。
肉芽腫性アメーバ性脳炎(Granulomatous Amoebic Encephalitis, GAE)
脊髄や脳を侵す重篤な感染です。頭痛、項部硬直、吐き気、倦怠感、混乱、けいれん、バランス感覚の障害、幻覚などの症状が現れます。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、ほぼ致命的です。治療はアンホテリシンB、ケトコナゾール、トリメトプリム・サルファメトキサゾール、アルベンダゾール、スルファジアジン、フルコナゾールなどの多剤併用が試みられます。
アカンチメバ角膜炎(Acanthamoeba Keratitis)
コンタクトレンズ使用者に最も多く見られる眼感染です。レンズが水道水やプール・温浴槽の汚染水に触れることで発症します。治療は処方された抗菌点眼薬を直接患眼に投与しますが、治療が遅れると角膜障害が残り、視力回復のために角膜移植が必要になることがあります。
