眼窩周囲蜂巣炎(前房蜂巣炎)の治療法

概要

眼窩周囲蜂巣炎(前房蜂巣炎)は、眼瞼や眼周囲の皮膚が感染し炎症を起こす疾患です。外傷や副鼻腔炎、血流感染などが原因となります。放置すると眼窩内に広がり、重篤な眼窩蜂巣炎へと進行する恐れがあります。

治療のポイント

  1. 眼窩蜂巣炎の除外:眼球突出や眼球運動制限、疼痛、視力低下が認められる場合は眼窩蜂巣炎が疑われ、入院・静脈内抗生物質投与が必要です。
  2. 感染源の特定:副鼻腔炎が原因の場合は鼻腔分泌物の培養を行い、外傷がある場合は創部からのグラム陰性菌感染も考慮します。
  3. 外来治療(軽症):経口抗生物質が第一選択です。小児は1日500 mg、成人は850 mgのアモキシシリンが一般的です。院外での感染は院内感染と比べ耐性菌のリスクが低いため、標準的な抗生物質で対応できます。
  4. ペニシリンアレルギー・院内感染疑いの場合:クラリンドマイシン+トリメトプリム/サルファメトキサゾールの併用が推奨されます。投与量は上記と同様です。
  5. 重症例・眼窩蜂巣炎が疑われる場合:静脈内アンピシリンが必要です。小児は体重1 kgあたり50 mgを6時間ごとに、成人は2〜3 gを6時間ごとに投与します。

治療は早期診断と適切な抗生物質選択が鍵です。

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