角膜擦過傷の症状と対処法
角膜擦過傷(コーニアルアブレッション)は、目の透明な表面である角膜が傷つくことで起こります。角膜は体内で最も早く回復する組織ですが、症状は非常に痛みを伴うことがあります。
角膜擦過傷の原因
以下のような状況で角膜が傷つくことがあります。
- 森林で枝に当たるなどの外傷
- 子どもと遊んでいるときやスポーツ中に目に異物が入る
- 塗料のかす、木の破片、砂粒、金属片などが飛び込む
角膜擦過傷の症状
痛みが和らいだ後でも、次のような症状が現れます。
- 目に何かが残っているような違和感
- 過剰な涙の分泌
- 視界のぼやけや、重症例では視力低下
- 光に対する過敏症(眩しさに目が痛む、まばたきが増える)
速やかな受診が必要な理由
特に作業中に金属片が目に入った場合などは、異物が角膜に残っている可能性があります。救急での診察では、次のような手順が行われます。
- 局所麻酔点眼薬で痛みを和らげる
- 蛍光色素(フルオレセイン)点眼後、青色光で角膜の傷を確認
治療方法
傷の程度に応じて治療が異なります。
- 軽度:人工涙液や市販の鎮痛剤(例:アセトアミノフェン)で対処
- 中等度以上:抗生物質点眼薬、炎症を抑えるステロイド点眼薬、光過敏症対策の点眼薬を使用
- 治癒期間中は、眼を保護するためにアイパッチを装着する場合もありますが、近年は眼を開放したまま自然に治す方法が推奨されることもあります。
回復までの期間
ほとんどの場合、24〜48時間で自然に治癒します。重度の傷でも、適切な治療を受ければ数日以内に回復が期待できます。治療後は2日程度で再診し、合併症がないか確認することが一般的です。
