角膜潰瘍の診断手順とポイント

概要

角膜潰瘍は角膜にできる開放性の潰瘍で、主に角膜上皮を通じて細菌や真菌が侵入することが原因です。コンタクトレンズの使用増加に伴い、近年発症率が上昇しています。

診断手順

  1. ステップ1:患者の問診

    コンタクトレンズの使用歴、外傷や手術、ステロイド点眼などの眼薬使用歴を確認します。眼瞼や結膜の炎症、分泌物、異物感、視力低下、光過敏などの症状があるかどうかを聴取します。

  2. ステップ2:眼科検査

    フルオレセイン染色を行い、ヘルペス単純ヘルペスウイルス感染の有無を確認します。ウッドランプ下で蛍光を示す潰瘍は、緑膿菌感染の可能性があります。

  3. ステップ3:鑑別診断

    眼瞼炎、角膜内異物、ムーレン潰瘍、テリエン変性など、類似症状を示す疾患と区別します。

  4. ステップ4:検査検体の採取

    角膜潰瘍の培養やスクレーピングを実施し、必要に応じて関節リウマチの有無も評価します。リウマチは角膜潰瘍のリスク因子です。

  5. ステップ5:病原体の同定

    細菌性潰瘍の場合は培養で原因菌を特定します。米国ではヘルペス単純ヘルペスウイルスが最も一般的です。緑膿菌感染は、青緑色の分泌物がほぼ診断的所見となります。

目と視力障害 - 関連記事