診断位置テスト(DPT)とは?

診断位置テスト(Diagnostic Positions Test)とは

診断位置テスト(DPT)は、眼球運動を司る動眼神経(3番脳神経)や外転神経(6番脳神経)の機能を評価するための一連の視線誘導テストです。神経障害があると、複視(二重視)、眼振(にゅうがく)、眼瞼下垂(がた)などの異常が現れます。

テストの目的

患者に様々な方向を見るよう指示し、検査者が眼球の動きを観察して以下のような異常を探します。

  • 眼振(にゅうがく):水平・垂直・回転のいずれかの速い不随意運動。
  • 眼瞼下垂(がた):上まぶたの垂れ下がり。
  • 斜視(しゃし):眼球の位置がずれている状態。
  • 複視(ふくし):二重に見える。

実施方法

検査者は懐中電灯やペン先などを用いて、患者に次の8方向を順に見てもらいます。

  • 上方
  • 下方
  • 右方
  • 左方
  • 右上方
  • 左上方
  • 右下方
  • 左下方

各方向で眼球が滑らかに、かつ正確に動くかどうかを観察します。

結果の解釈

結果は大きく「正常」と「異常」に分かれます。

  • 正常:すべての方向で眼球がスムーズかつ正確に動く。
  • 異常:動きが遅い、揺れる、または目的の方向に届かない場合。動眼神経や外転神経の障害が疑われます。

検査者はこれらの所見を、患者の主訴や他の眼科検査(カバー検査、スリットランプ検査)と合わせて総合的に判断します。

限界と追加検査の必要性

DPTは簡便で迅速ですが、眼球の収束機能や瞳孔反射など、神経障害の一部は評価できません。異常が認められた場合は、MRIや筋電図(EMG)などの画像・電気生理検査で詳細評価を行うことがあります。

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