倍数性(ポリプラディ)の原因と種類

ポリプラディ(倍数性)の基本

細胞は有糸分裂(ミトーシス)と減数分裂(メイオシス)の2つの方法で分裂します。ミトーシスでは、分裂前と同じ染色体数が保たれます。一方、メイオシスは配偶子(卵子や精子)を作る過程で染色体数が半減し、結果として半数体(ハプロイド)になります。この半数体が受精すると、親と同じ染色体数の個体ができるわけです。減数分裂の際に染色体が分離しきれず、染色体数が倍増した場合、子孫は倍数体となります。

余分な要因

一部の薬剤は染色体の倍増を引き起こすことがあります。例えばコルチシンは有糸分裂中の染色体分離を阻害します。また、低温ショックなどのストレスも細胞分裂を乱し、倍数性をもたらすことがあります。

自然に見られる倍数性

植物の組織の中には自然に倍数体が存在するものがあります。被子植物では、花粉が卵細胞を受精させて胚が形成されますが、卵細胞を取り巻く組織(胚乳)には別の染色体が存在します。別の花粉由来の染色体が胚乳と融合し、胚乳は種子の発育を支える貯蔵組織(例:トウモロコシの胚乳)となります。

ハイブリッド倍数体

異なる染色体数を持つ2個体が交配し、染色体数が合わない子孫ができることがあります。これらの子孫はハイブリッドと呼ばれ、どちらの親とも同じ染色体構成を持ちません。多くの場合、染色体数が不均等なために配偶子が正常に形成できず、不妊となります。

ヒトにおける倍数性

ヒトでも、1つの卵細胞に複数の精子が受精することで倍数体が生じることがありますが、極めて稀です。その結果は多くの場合流産につながります。

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