閉経期の治療オプション

閉経は、女性の体内でエストロゲンの自然産生が減少し、卵巣機能が低下して月経が止まる時期です。12か月以上月経がない状態を閉経後と呼びます。閉経期には様々な症状が現れ、エストロゲンが減少することで骨粗鬆症のリスクが高まります。以下では、主な症状とその治療法を紹介します。

ホットフラッシュ

ホットフラッシュは閉経期に最も一般的に見られる症状のひとつです。主な治療法は次のとおりです。

  • ホルモン療法(エストロゲン補充):ホットフラッシュだけでなく、イライラや抑うつといった他の閉経症状も軽減します。ただし、陰部出血や特定のがんリスク増加といった副作用があります。
  • セロトニン再取り込み阻害薬(SRI):うつ病治療に用いられる薬で、体内のセロトニン量を調整しホットフラッシュを軽減します。ベンラファキシン、フルオキセチン、パロキセチン、シタロプラム、セルトラリンなどがメイヨークリニックで推奨されています。

膣の乾燥

膣の乾燥は閉経に伴う代表的な副作用で、性交時の不快感や性欲低下を引き起こすことがあります。

  • エストロゲン局所製剤:クリーム、リング、または膣錠の形で使用します。膣の潤いを改善し、尿路症状の緩和にも効果がありますが、経口ホルモンと同様に出血やがんリスクが懸念されます。

骨粗鬆症

エストロゲンが減少すると骨密度が低下し、骨折リスクが大幅に上昇します。

  • エストロゲン補充療法:骨密度の低下を抑制しますが、陰部出血やがんリスクが伴います。
  • ビスフォスフォネートや選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM):経口薬で、骨折予防と骨強度維持に効果があります。ホルモン療法に比べ副作用が少なく、現在は骨粗鬆症リスク管理の第一選択とされています。

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