子宮内膜症の兆候と症状とは?
子宮内膜症は、子宮内膜組織が子宮外に流れ込み、腹腔内で増殖することで起こります。異所性に増えた組織が炎症や癒着を引き起こし、痛みや不妊などさまざまな症状が現れます。症状はほとんどない場合もあれば、激しい痛みとして現れることもあり、通常は時間とともに悪化するとされています。
月経時の激しい痛み
最も一般的な兆候のひとつは、月経前から始まり月経が終わっても続く強い腹痛です。医師が「普通の月経痛」と見過ごすことが多く、実際には子宮内膜症が原因であることがあります。
慢性的な疲労感
子宮内膜症患者の多くが慢性的な疲労を訴えます。休息や睡眠で改善しない倦怠感は、体内の炎症やホルモンバランスの乱れが影響しています。疲れが取れにくく、月経痛と併せている場合は検査を検討すべきです。
不妊
子宮内膜症は不妊の大きな要因のひとつです。患者の約半数が妊娠しにくく、症状が軽度から中等度の場合は妊娠が可能ですが、病状が進行すると妊娠が困難になるため、妊娠を希望する場合は早めの治療が重要です。
性交時の痛み
性交時に深さに応じた痛みや出血が起こることがあります。これは子宮内膜組織が膣や子宮頸部に付着しているためで、性交痛は診断のヒントとなります。
治療と考慮点
根本的な治療法は現在のところありませんが、ホルモン療法、鎮痛薬、内視鏡手術などで症状をコントロールできます。重症例では子宮や卵巣の全摘出(子宮摘出術)が最終手段として検討されますが、これは最終的な選択肢とすべきです。
