早期閉経の影響とリスク

早期閉経とは、40歳以前に自然に閉経が訪れる状態を指します。平均閉経年齢は約51歳で、閉経前にはホルモンレベルが低下し月経が不規則になる更年期(ペリメノパウス)があります。月経が1年以上続かなくなると、閉経後と診断されます。早期閉経は一般的な更年期と同様の症状が現れますが、若年でのホルモン欠乏は特有の健康リスクを伴います。

更年期の主な症状

ホルモン低下に伴い、気分の変動、イライラ、ほてり、性欲低下や性交時の痛み、膣感染症のリスク増加、うつ症状などが現れます。早期閉経の場合、若い年代で妊娠可能性が失われることへの心理的負担が大きく、うつ症状が悪化しやすいとされています。

不妊

早期閉経は卵子の排卵が停止するため、ほぼ全ての女性で不妊となります。例外として、早期閉経の原因が早発性卵巣不全(POF)である場合があります。POFは自己免疫疾患や遺伝、治療などが原因とされ、稀に卵巣が残り、妊娠できるケースも報告されています(約8〜10%)。

骨粗鬆症

エストロゲンは骨の代謝を保護しますが、閉経に伴うエストロゲン低下は骨密度の低下を招きます。早期閉経はエストロゲン欠乏期間が長くなるため、骨粗鬆症のリスクが特に高まります。

心血管疾患

閉経後の女性は、心臓病や脳卒中、心筋梗塞のリスクが高くなります。特に早期閉経の場合、エストロゲンの保護効果が短期間で失われるため、リスクは通常の閉経よりも約2倍に上昇すると報告されています。

その他のリスク

エストロゲン低下は白内障、歯周病・歯の喪失、結腸疾患などのリスクも高めます。これらはすべて閉経後に多く見られる疾患であり、早期閉経はその発症を早める要因となります。

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