閉経後に出血する原因とは

月経が1年以上止まっていた女性が、再び月経のような出血を経験した場合、無視すべきではありません。閉経後出血は癌のサインになることもありますが、ほとんどの原因は生命に関わるものではありません。まずは婦人科医を受診し、原因を特定してもらいましょう。

ホルモンバランスの乱れ

閉経後出血は、月経が止まってから12か月以上経過した後に起こる出血を指します。多くは深刻ではありませんが、婦人科医の診察が必要です。ホルモン補充療法(HRT)を中止・変更・追加したときに、ホルモンバランスが変化し出血が起こることがあります。子宮内に組織がたまっている場合、新しいプロゲステロン製剤を開始すると、子宮がその組織を排除する過程で少量の出血が見られることがありますが、これは治療そのものが原因ではなく、子宮が組織を排出しているためです。

子宮ポリープ

子宮内や子宮内膜にポリープができると、閉経後でも出血が起こります。多くは良性ですが、閉経後出血の女性のうち約8人に1人は癌と診断されます。早期に発見すれば治療は可能です。

子宮内膜萎縮

エストロゲンが不足すると子宮内膜が薄く(萎縮)なり、内膜の小さな血管が破れやすくなります。その結果、閉経後出血が起こります。

栄養・体重の変化

ホルモンバランスを支える栄養素が長期間不足すると、出血が起こることがあります。食事改善やマルチビタミンの摂取でホルモンバランスが整うことがあります。また、急激な体重減少により脂肪組織に蓄えられていたエストロゲンが血中に放出され、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが変化し、出血が生じることがあります。そのため、体重はゆっくりと減らすことが推奨されます。

精神的ストレス

強い精神的ストレスがかかると、ホルモンが予期せぬスパートを起こし、閉経後に出血が見られることがあります。例として、2001年のワールドトレードセンター・ペンタゴンへのテロ攻撃後の6か月間に、閉経後出血の件数が増加したという報告があります。

いずれの場合も、出血を確認したら速やかに医師の診察を受け、必要な検査と適切な治療を受けることが重要です。

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