子宮筋腫の治療法と手順

子宮筋腫(子宮線維腫)とは

子宮筋腫は子宮の平滑筋組織からできる良性腫瘍で、30歳以上の女性の約50%にみられます。エストロゲンが高い状態や遺伝的要因が関与しています。

治療の基本方針

症状が出た場合にのみ治療を行い、症状の程度や患者さんの希望に応じて手術や子宮動脈塞栓術(UAE)などを選択します。

治療ステップ

  1. 症状に応じた治療の選択

    軽度の症状は経過観察や薬物で管理し、重症例や子宮全摘が必要な場合は子宮全摘術、筋腫摘出術(筋腫除去術)を行います。

  2. 子宮動脈塞栓術(UAE)で血流を遮断

    子宮筋腫は血管が豊富なため、動脈塞栓により腫瘍への血流を減少させ、サイズ縮小と手術時出血の軽減を図ります。

  3. 最小侵襲でのカテーテル操作

    子宮動脈は筋腫患者で拡張していることが多く、血管造影で位置を確認しながらカテーテルを挿入します。

  4. 塞栓剤の注入

    直径500〜700µmのポリビニルアルコール(PVA)スフェアなどを用いて動脈を塞ぎます。必要に応じてマイクロカテーテルを使用し、希釈や頻繁なフラッシュでスフェアの詰まりを防ぎます。

  5. 最終血管造影で確認

    両側の子宮動脈が完全に閉塞したことを確認し、他に血流供給がないか追加でチェックします。

婦人科疾患 - 関連記事