外陰部疼痛(外陰痛)の原因と対策
外陰痛は、明確な原因が見当たらない外陰部の疼痛です。慢性外陰痛は、膣口周辺に不快感が続く状態で、痛み、灼熱感、かゆみ、刺すような感覚、性交時の痛み、座位時の不快感などが現れます。外陰部は赤く腫れることもありますが、多くは外見上は正常です。以下に外陰痛の主な原因と現在利用可能な治療法を紹介します。
外傷
外陰部への過去の外傷や手術が、神経を刺激し疼痛を引き起こすことがあります。神経損傷により神経線維が増加し、痛みや不快感が増幅されます。
過去の感染症
慢性の酵母感染(カンジダ症)を繰り返す人は、遺伝的に外陰部感染に対する感受性が高く、外陰痛を発症しやすいと考えられています。酵母に対する過敏症が疼痛の一因になることがあります。
骨盤底筋の弱化
難産や外陰部外傷により骨盤底筋が弱くなると、筋肉の緊張や痙攣が起こり、外陰痛だけでなく性機能障害や排尿障害を伴うことがあります。
外陰痛を引き起こさないもの
外陰痛は性感染症やがんが原因ではなく、逆にそれらを引き起こすこともありません。過去の性的経験自体は外陰痛の直接的な原因ではありませんが、性的暴行や虐待による神経損傷が関与するケースがあります。
治療法
明確な原因が特定できない場合は、症状緩和を目的とした治療が中心です。主な選択肢は以下の通りです。
- 三環系抗うつ薬(アミトリプチリン、デシプラミン、ノルトリプチリン)や抗てんかん薬(カルバマゼピン、ガバペンチン)による疼痛管理
- 抗ヒスタミン薬でかゆみを抑える
- バイオフィードバック療法で痛みのコントロールを学ぶ
- 局所麻酔薬やエストロゲン含有クリームの塗布
支援と情報源
外陰痛に関する支援は、米国外陰痛協会(National Vulvodynia Association)や外陰痛学会(Vulval Pain Society)で受けられます。これらの団体は、女性の健康促進と外陰痛患者の生活向上を目的に、機密性の高いサポートや専門医への紹介を提供しています。
