除細動器の使用禁忌
除細動器は、致死的な不整脈を電気ショックで正常化する救命機器です。以下の状況では使用を控えるべき禁忌があります。
被救助者に触れない
- 除細動器のパッドを脈がない患者に装着する際、電源を入れるまで誰も患者に触れてはいけません。操作者は「クリア」と声をかけ、周囲に注意を促します。女性の胸部にパッドを直接当てることは避け、ブラは外して首の後ろにゆるく掛けます。
意識がある患者への使用禁止
- 意識がある、もしくは脈が確認できる患者には除細動器を使用しません。たとえ脈が不規則でも、電撃は逆効果となり致死性不整脈や心停止を引き起こす恐れがあります。意識がなく呼吸もしていないが脈がある場合は、資格を有する者がCPRを実施します。
濡れた環境での注意
- パッドを装着する前に胸部を乾かす必要があります。濡れた表面に患者がいる場合は、可能な限り安全に移動させます。移動が危険な場合は、周囲の人全員が濡れたエリアから離れます。操作者はラテックス手袋を着用すると、万が一の感電リスクを低減できます。
体内除細動器(ICD)を装着している場合
- 患者に埋め込み型除細動器(ICD)があることが分かっている場合、外部除細動器の使用は原則禁忌です。ただし、ICDが機能していないことが確認できた場合は、外部除細動器を通常通り使用できます。両装置が同時に作動すると過電圧が生じ、機器や患者に問題を起こす恐れがあります。
