はじめに

心臓の合併症は、健康に重大な影響を及ぼす不幸な事象です。頻繁に起こりうる上に、恐怖感や機能障害、最悪の場合は致命的になることもあります。主な心臓合併症を理解することで、心筋梗塞後に起こり得るリスクを把握し、適切な対策が取れます。

不整脈

  • 心筋が損傷すると、心臓の電気伝導路が乱れ、異常なリズム(不整脈)を引き起こすことがあります。薬剤の副作用でも不整脈が生じることがあります。心房性不整脈は比較的軽症ですが、心室性不整脈や房室ブロックは致死的になることがあり、特に心筋梗塞後24時間以内に起こりやすいです。

心不全

  • 左心室の30%以上が損傷すると、心臓が十分に血液を送り出せず、肺に水がたまることで息切れが生じます。薬物療法で改善できることが多いですが、重症例では手術が必要になることもあります。

血栓(血液凝固)

  • 心筋の損傷部位や左心室の先端が障害されると、血流が滞り血栓が形成されやすくなります。特に心室瘤(動脈瘤)がある場合はリスクが高まります。長時間の臥床は下肢血栓を誘発し、血栓が肺へ移動して肺血栓塞栓症を起こすことがあります。抗凝固薬の使用や適度な運動が予防に有効です。

心筋梗塞

  • 心筋梗塞自体も重大な合併症です。心臓・脳卒中財団の報告によれば、心筋梗塞の90%は冠動脈にプラークが蓄積し、血流が遮断されることが原因です。急激な冠動脈痙攣でも血流が阻害され、心筋梗塞を引き起こすことがあります。