ストロークボリュームインデックスとは?
ストロークボリューム(SV)とストロークボリュームインデックス(SVI)は、心臓の機能を評価する重要な指標です。SVは心拍時に心臓から送り出される血液量を示し、SVIは患者の体表面積で補正した個別化された値です。医師や看護師はこれらの指標を用いて、心臓の健康状態を判断します。
重要性
SV と SVI は、体内の危険な状態を早期に察知するための警告システムとなります。『Critical Care Nursing Textbook』は「SV(またはSVI)は心機能に関する最も重要な情報になる」と述べています。心臓が送り出す血液量は、酸素や栄養素を全身に運ぶために不可欠です。健康な成人では、姿勢変換や立ち上がりに伴い SV が変化し、心拍数が上がると一般的に SV も増加します。たとえば、不安や興奮で SV が 50〜100%上昇し、運動時には 5 倍になることもあります。SV の測定は、心臓が臓器や組織へ十分な酸素を供給できているかを評価する重要な手段であり、異常があれば循環不全や心不全を示唆します。
正常値
SV の正常範囲は 1拍あたり 60〜100 ml、SVI の正常範囲は 33〜47 ml/beat/m² です。SVI が低下すると全身への血液供給が不足していることを意味し、放置すれば生命に関わる危険が生じます。医師は酸素消費量と組み合わせて、患者の SV が健康維持に十分かどうかを判断します。
ストロークボリュームの変化
SV が増加する要因は、心筋の収縮力の向上や循環血液量の増加です。一方、SV が低下すると心臓弁の機能不全や収縮障害が疑われ、心不全につながる可能性があります。SV が 50 ml 未満になると直ちに医療介入が必要です。
ストロークボリュームインデックスの変化
SVI の上昇は、ドブタミンやジゴキシン、ドパミンといった薬剤の投与や血液量増加、体温上昇、敗血症の初期段階などが原因となります。逆に SVI が低下する要因としては、βブロッカーの使用、心筋梗塞、うっ血性心不全、敗血症の末期などがあります。SVI が 25 ml/beat/m² 未満になると緊急の治療が求められます。
測定方法
SV の測定には侵襲的手法と非侵襲的手法があります。敗血症や低血容量性ショック、高リスク手術時など、詳細な心拍出量評価が必要な場合は侵襲的手法が選択されます。非侵襲的手法としては、電気インピーダンス法や心エコー(超音波)検査が一般的です。医師が SV と SVI の評価が必要と判断した場合、手順やリスクについて説明してくれます。
