IVCフィルターの種類と適応
適応
深部静脈血栓症(DVT)や肺塞栓症(PE)、静脈血栓塞栓症(VTE)の患者には、通常、抗凝固薬が処方されます。しかし、出血リスクが高い最近の外傷や手術予定、血栓が再発しやすい状態、あるいは抗凝固薬が使用できないケースでは、IVCフィルターが選択肢となります。フィルターには主に2種類があり、医師が患者の状態に合わせて最適なものを選びます。
可逆型フィルター(リトリーバブル)
可逆型IVCフィルターは「オプショナルフィルター」とも呼ばれ、一時的にVTEのリスクが高い場合や、手術前後で抗凝固薬の使用を中止せざるを得ない場合に使用されます。血栓リスクが低下したと判断された時点で、フィルターは安全に取り外すことができます。
永久型フィルター
名称が示す通り、永久型IVCフィルターは患者の余生にわたって体内に残すことを前提に設置されます。高齢者や抗凝固薬を一切使用できない患者、余命が6か月未満と見込まれるケースで主に用いられます。
