高齢者における心不全の兆候と症状

心不全は、心臓が十分な血液を全身に送り出せなくなることで、血液が肺や体の他の部位に滞留する状態です。高血圧や冠動脈疾患などの基礎疾患が原因で起こり、特に70歳以上の高齢者に多く見られます。以下に、高齢者が注意すべき主な兆候と症状をまとめました。

呼吸困難(息切れ)

心不全に伴う息切れは、肺の血管に血液が逆流し、肺に水分がたまることで起こります。息切れに加えて、咳や喘鳴(ぜんめい)も見られることがあります。場合によっては、白色やピンク色の痰が出ることもあります。

心臓に関する症状

心不全が進行すると、心拍数が上昇し、心臓が速く打つ感覚(動悸)や不規則なリズムを感じることがあります。これらは心臓が血液の滞留に追いつこうとするために起こります。

浮腫(むくみ)

足や足首、腹部、首の静脈などにむくみ(浮腫)が現れます。血流が低下し、体組織に水分がたまることで起こります。また、腎臓の機能が低下し、水分やナトリウムの排泄がうまくいかなくなるため、体重増加も見られます。

疲労感・倦怠感

心臓が十分な血液を供給できないため、筋肉や身体組織への酸素供給が不足し、疲れやすくなります。運動や日常的な活動が困難に感じられることが多いです。

食欲不振

消化器官への血流が不足すると、消化機能が低下し、食欲が減退します。食事量が減ることで、さらに体力が低下する悪循環に陥りやすくなります。

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