ペースメーカー植込みガイドライン

ペースメーカーが推奨されるケース

ペースメーカーが必要とされる主な理由は2つあります。1つは、危険なほど遅い不整脈(徐脈)です。もう1つは、心拍が一時的に止まってしまう無脈(アシスト)です。心拍が止まると脳への酸素供給が不足し、めまいや失神を引き起こします。

酸素不足による頻繁な失神は「失神症候群(シンコープ)」と呼ばれ、単独の診断ではなく、心臓疾患の症状として現れます。失神前には視界がぼやける、耳鳴りや嗡鳴がするなどの前兆がみられます。

手術手順と回復

ペースメーカー植込みは比較的軽度の手術で、通常は「トワイライト麻酔」(半覚醒状態)下で心臓専門施設または病院で行われます。トワイライト麻酔は痛みを感じさせない状態を作り出します。

手術は、非利き手の肩下の静脈から細い電極リードを挿入し、画像誘導装置(腹腔鏡手術と同様の装置)で心臓まで導きます。リードが心臓に到達したら、皮下にペースメーカー本体(「ジェネレータ」)を埋め込み、リードと接続します。手術時間は数時間程度で、術後は簡単な観察のために一泊します。

リスクと副作用

新しいペースメーカーに伴う主なリスクは、感染症、薬剤の副作用、皮膚の感作、疼痛、治療不良、埋め込み部位の刺激などです。オハイオ州立大学医学センターの報告によれば、約5%の患者で長期的な合併症が生じます。

ペースメーカーは電池で動作しており、電池の交換が必要です。また、数か月ごとに定期的なチェックやデータ更新が求められ、正常に機能し続けるよう管理します。

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