心ブロック(房室ブロック)の治療と対策
心ブロックと心拍
心拍は上部心臓の洞房結節という特殊細胞群が管理し、正常時は電気インパルスが房室結節を経て下部心臓へ伝わります。この経路が乱れると、心拍が遅くなったり不規則になります。これが心ブロックです。
症状
心ブロックは4段階に分類され、胸痛、息切れ、失神、めまい、ふらつきなどが現れることがありますが、軽度の場合は無症状のこともあります。
心ブロックの各段階と治療法
第一度房室ブロック
上部と下部の伝達がやや遅くなるだけで、すべてのインパルスは最終的に届きます。心拍はほぼ正常で症状は出ません。治療は不要ですが、電解質異常があれば是正します。
第二度房室ブロック(タイプ1、Mobitz I)
伝達がさらに遅れ、時折心拍が「ドロップ」します。睡眠中に発見されることもあります。めまいなどの症状が出ることがあり、心拍が全体的に遅くなる場合は、アトロピンなどの薬でリズムを調整します。
第二度房室ブロック(タイプ2、Mobitz II)
上部からの信号が部分的に届かず、重篤な合併症のリスクが高まります。アトロピンや他のリズム調整薬に加え、永久ペースメーカー植込みの計画が必要です。進行が速いと判断された場合は、一時的なペースメーカーで心拍を安定させます。
第三度房室ブロック(完全ブロック)
薬剤の毒性や心疾患が原因で、上部と下部の信号が完全に遮断されます。下部心室は自律的にリズムを作ろうとしますが、十分に機能せず、心停止に至る危険があります。緊急対応として、速やかにペースメーカー(永続または一時的)を植込み、心拍を安定させます。
