心膜炎の診断手順

心膜は心臓を包む嚢状の膜で、外側の線維性壁膜(壁心膜)と内側の薄い漿膜性壁(臓心膜)の2層から構成されます。心膜炎はこれらの層のいずれか、または両方が炎症を起こした状態です。以下では、心膜炎を診断する際の具体的な手順を示します。

心膜炎診断の手順

  1. 医師への相談

    まずは医師に相談し、必要な検査を受けます。医療専門家だけが心膜炎かどうかを判断でき、臨床検査や評価を行います。

  2. 病歴の聴取

    主症状は胸痛です。痛みは鈍い、焼けるよう、圧迫感、鋭いなど多様で、呼吸や平伏、嚥下で悪化します。発熱や呼吸困難を伴うこともあります。

  3. 心膜摩擦音の聴診

    聴診器で左胸骨下縁を聞くと、皮革が擦れるような心膜摩擦音が確認でき、急性心膜炎の診断に有用です。

  4. 心エコー検査(超音波心臓検査)

    心膜液貯留が疑われる場合は、エコーが第一選択です。Mモードで心外膜と心膜の間にエコー欠損領域が持続的に見られますが、心外膜脂肪、胸水、腫瘍でも同様の所見が出ることがあります。

  5. 胸部X線撮影

    大量の心膜液はフラスコ様に拡大した心影として映ります。数百ml未満の少量は心影が正常に見えることがあります。

  6. 心電図による経過観察

    急性心膜炎は4段階の変化を示します。第1期はST上昇、第2期はSTが基線に戻り、第3期はT波逆転、最後の第4期でT波が再び基線に戻ります。

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