口唇ヘルペス(口内ヘルペス)の原因・症状・治療法と予防
口唇ヘルペスは、口の周囲や内部に痛みを伴う水疱ができるウイルス性疾患です。俗に「熱疱(ねつほう)」「口内炎」と呼ばれることがありますが、口内炎とは異なるヘルペスウイルスによるものです。
原因
- 主な原因はヘルペス単純ウイルス(HSV)です。特にHSV-1は口唇ヘルペスの主因で、ほぼ全ての人が一度は感染しています。水痘(水ぼうそう)にかかったことがある人は、HSV-1を体内に保持している可能性が高いです。
症状
- 小さな水疱が唇の縁、舌、頬の内側、歯茎、喉の奥に集まって現れます。水疱ができる前に、チクチクした感覚やかゆみ、唇の違和感が現れることがあります。水疱は1~3日で破裂し、かさぶたになってはがれます。破裂後は非常に感染力が強く、清潔に保ち、触らないようにすることが重要です。
治療法
- 自然に7〜10日で回復することが多いですが、頻繁に再発する場合や痛みが強い場合は抗ウイルス薬(例:ゾビラックス、バルトレックス)が有効です。これらはウイルスの増殖を抑え、症状の期間を短縮します。症状が出始めたチクチク感を感じた時点で服用を開始し、継続的に使用することが推奨されますが、ウイルス自体を根治するわけではなく、感染力は残ります。
自宅でできる対処法
- 市販の軟膏(例:ジリカム)を塗布すると痛みや不快感が和らぎます。
- アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤で症状を緩和できます。
- 冷湿布や温湿布を交互に当てることで、痛みや腫れを軽減できます。
- 自然治癒を待ち、無理に水疱を潰さないことが最も大切です。
予防策
- ヘルペスは非常に感染力が強いため、発症中の人とのキスや食べ物の共有は避けましょう。
- リップスティック、フォーク、カップなど、口に触れたものは共有しないようにします。
- 手指を清潔に保ち、鼻や目へのウイルスの付着を防ぎます。
- 日光や過度な疲労、睡眠不足といったトリガーを避け、免疫力を維持することが再発防止につながります。
