適正な血圧の範囲はどれくらいですか?
血圧測定の意味
血圧測定は、動脈内の血液がかかる圧力を数値で示すものです。測定結果は上の数値(収縮期血圧)と下の数値(拡張期血圧)の2つで表されます。収縮期は心臓が収縮して血液を送り出すときの圧力、拡張期は心臓が休んでいるときの圧力です。測定環境や体調の変化で数値は変動するため、1回だけの高い数値で高血圧と診断することはできません。異なる時間帯や条件で繰り返し高い数値が出た場合に、高血圧と判断されます。
正常値と高血圧の基準
一般的な正常血圧は、収縮期が120 mmHg未満、拡張期が80 mmHg未満です。前駆的な高血圧(プレハイパーテンション)は、収縮期が120〜129、拡張期が80〜89 の範囲です。高血圧は、収縮期が140以上、または拡張期が90以上と定義されます。どちらか一方が基準を超えていれば、高血圧とみなされます。たとえば、収縮期が145で拡張期が80でも高血圧に分類されます。
高血圧のタイプ
高齢者に多いのは「孤立性収縮期高血圧」で、収縮期だけが高く、拡張期は正常です。もう一つは「白衣高血圧」で、診察室など医療機関で測定したときだけ血圧が上がり、日常生活では正常な場合です。白衣高血圧が疑われる場合は、家庭用血圧計や24時間血圧モニタリングなどで実際の血圧を確認します。
正確な測定のポイント
- 測定前30分以内に喫煙やカフェイン摂取は避ける。
- 長袖は血管を圧迫するため、袖をまくって測定する。
- 測定前にトイレを済ませ、リラックスした状態で行う。
- 測定前に5分間安静にし、腕は心臓の高さに、足は床につけ、背もたれに寄りかかる。
リスク要因
高血圧は遺伝的要素が関わります。55歳未満では男性の方が罹患しやすく、閉経後は女性のリスクが上がります。アフリカ系アメリカ人は他の人種に比べ高血圧の発症率が高いです。最も大きな要因は年齢で、70歳以上の4人に3人が高血圧です。
予防と対策
生活習慣の改善が基本です。禁煙、飲酒の節度、定期的な運動、塩分・ナトリウムの摂取制限を心がけます。生活習慣だけで血圧が下がらない場合は、医師の指導のもと薬物療法が行われますが、薬だけに頼らず、健康的な生活と併用することが最も効果的です。
