拡張期血圧が高いことの重要性とは

拡張期血圧とは

拡張期血圧は、心臓が拡張して血液が心室に戻る間に血管壁にかかる圧力の最小値です。血圧は「収縮期/拡張期」の2つの数値で表され、例えば「120/80 mmHg」の場合、80が拡張期血圧です。

どの程度が「高い」か

一般的に血圧は120/80 mmHgが基準とされていますが、日中の活動や精神状態、姿勢、食事、薬剤などにより変動します。1回だけ高い数値が出たからといって高血圧とは言いません。複数回、安静時に測定した血圧が持続的に高い場合に「高血圧(拡張期血圧が高い)」と診断されます。

測定値の変動

拡張期血圧と収縮期血圧は感情や運動、ストレスなどの影響で大きく変わります。たとえば、嬉しいニュースや激しい運動は一時的に血圧を上げますが、これだけで高血圧とは判断できません。安静時に120/80 mmHgを超える血圧が続くかどうかが重要です。

拡張期血圧が高いことの意味

健康な心臓は安静時に120/80 mmHg前後で、緊急時やストレス下では一時的に180/120 mmHgまで上昇します。この一時的な上昇は、心臓が必要な血液を臓器へ供給できる能力を示す良いサインです。一方、刺激がなくても拡張期血圧が常に高い場合は、心臓が過度に負担を受けている状態であり、アンジオテンシンというホルモンの過剰分泌が関与しています。

放置した場合のリスク

長期間にわたり拡張期血圧が高いままになると、血管や神経にダメージを与え、心血管疾患、脳卒中、心筋梗塞、腎臓障害、神経系疾患などの重大な合併症を引き起こす恐れがあります。

治療のポイント

主な治療はアンジオテンシンの分泌抑制です。ACE阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬などが使用されます。また、ヨガや呼吸法などのストレス緩和も血圧コントロールに有効です。

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