拡張期血圧上昇(拡張性高血圧)の定義と対策

意義

医師の間では、収縮期血圧と拡張期血圧のどちらが心血管リスクをより示すか議論があります。長年、拡張期血圧は一般人口における心血管疾患の最も正確な予測指標と考えられ、変動が少ないため重視されてきました。特に50歳未満の若年層では拡張期血圧が注目されています。

専門家の見解

2003年のJNC(Joint National Committee)報告では、50歳以上の人に対しては収縮期血圧140 mmHg以上が拡張期血圧よりも重要なリスク因子であると結論付けられました。

測定方法

血圧測定は、血圧計(スフィグモマノメーター)を用いて行います。看護師などが患者の上腕にカフを巻き、空気で圧迫します。カフの圧が血流を止めたら徐々に抜いて、最初に収縮期血圧、続いて拡張期血圧を聴診器で確認します。

診断上の留意点

単一回の拡張期血圧上昇だけで拡張期高血圧と診断するのは不十分です。血圧はストレスや興奮で変動するため、医師は複数回の測定結果をもとに診断します。

治療方針

収縮期・拡張期ともに高いケースが多いですが、稀に一方だけが高い場合もあります。その際は原因究明のため追加検査が行われます。治療は主に薬物療法で、ACE阻害薬、利尿薬、α遮断薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬、血管拡張薬、中心性α作動薬、ARBなどが用いられます。併せて体重管理、定期的な運動、禁煙も推奨されます。

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