高血圧の主なタイプとその特徴
高血圧(血圧が常に高い状態)は脳卒中の主因であり、腎臓や冠動脈、眼にもダメージを与えます。種類ごとに原因と治療法が異なるため、正確な診断が重要です。
一次性高血圧(本態性高血圧)
生活習慣の乱れが主な要因とされますが、正確な原因は不明です。腎臓機能の異常でナトリウム保持が増え、血液量と血圧が上昇する説があります。薬物療法に加え、食事(塩分制限、カリウム豊富な野菜・果物)、ストレス管理、運動が不可欠です。
二次性高血圧
腎臓病、肝疾患、うっ血性心不全、睡眠時無呼吸症候群、甲状腺機能亢進症やクッシング症候群など、基礎疾患が原因です。腎動脈狭窄も頻繁に見られます。治療は基礎疾患の管理と降圧薬の併用です。
アルコール性高血圧
アルコール依存者の30〜50%が高血圧を呈し、特に女性に多いです。大量飲酒は二次性高血圧の代表的原因で、禁酒すれば血圧は正常に戻ります。過剰なカフェイン摂取も一時的に血圧を上昇させます。
孤立性収縮期高血圧
主に60歳以上で見られ、動脈硬化により血管が硬くなることで収縮期血圧だけが上昇します。利尿剤中心の治療は心筋梗塞・脳卒中リスクを低減し、認知症やうつのリスクも減少させると報告されています。
妊娠誘発性高血圧
妊娠20週以降に発症し、肥満や多胎妊娠がリスク因子です。軽度から重度まであり、むくみや尿中タンパクが伴うことがあります。出産後数週間で自然に解消しますが、子癇前症のリスクが高まります。
薬剤性高血圧
NSAIDs、鼻炎用血管収縮薬、減量サプリなどの市販薬や、ステロイド、免疫抑制剤、抗がん剤などの処方薬が血圧上昇を引き起こすことがあります。血管収縮や腎機能障害が主なメカニズムです。
悪性高血圧
急激に血圧が危険なレベルに上昇し、呼吸困難、胸痛、激しい頭痛、痙攣、意識障害などの緊急症状を呈します。放置すれば脳卒中、心筋梗塞、腎不全、脳動脈瘤破裂など致命的な合併症を招くため、速やかな治療が必要です。
