更年期中期と萎縮性症状

膣萎縮

膣萎縮は膣壁が徐々に薄くなり炎症を起こす状態で、分泌物、乾燥、灼熱感、かゆみ、刺激感、性交時の痛みや出血などの症状が現れます。原因はエストロゲンの低下です。更年期後の女性の75%以上が経験し、15人に1人は疼痛のため性交をやめます。治療は全身ホルモン療法から局所用エストロゲン製剤まで様々です。

骨減少症(骨密度低下)

骨減少症は更年期後に起こりやすい中期症状で、年間4〜5%の骨密度が失われます。エストロゲンが骨を保護するため、ホルモン低下が骨折リスクを高めます。ホルモン療法を受けていない女性には、ビタミンD(400〜800 IU)とカルシウム(1,500 mg)を毎日摂取することが推奨されます。放置すると骨粗鬆症へ進行します。

ホットフラッシュ

更年期を代表する症状で、胸部から首・顔にかけて急激な熱感と発汗が起こります。夜間に起きるものは「ナイトスウェット」と呼ばれ、睡眠不足による精神的・肉体的な疲労を招きます。

尿路問題

中期更年期では、ストレス性・切迫性失禁、頻尿、尿意切迫感、夜間頻尿(ノクチュリア)などの膀胱症状が増えます。ホルモン療法は夜間頻尿や切迫感の改善に効果がありますが、ストレス性失禁には効果が限定的です。

心理的・性的問題

エストロゲン不足と膣萎縮により性欲低下や性反応の減少が起こり、パートナーとの関係や心理的健康に影響します。また、更年期は加齢を実感する転機でもあり、パニック発作、記憶障害、集中力低下、気分の揺れ、不安、うつ、倦怠感などが見られます。心理カウンセリングやカップル向けの性心理カウンセリングが推奨されます。

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