テストステロンの正常範囲と健康への影響

テストステロンは、男性では精巣、女性では卵巣と副腎から分泌されるホルモンです。男性では精子生成、性欲、赤血球産生、筋力・筋量、脂肪分布、骨密度に関与し、女性では性欲、筋量、骨密度をサポートします。

検査の意義

男性の場合、思春期の早期・遅延や勃起不全・不妊の評価にテストステロン測定が用いられます。女性では不正出血や男性化、過剰な体毛の有無を判断する材料となります。また、卵巣や精巣の腫瘍診断の一環としても実施されます。

検査方法

血液は医療従事者が静脈から採取し、検査室で測定します。通常、絶食は不要です。採血時のリスクとしては出血過多、失神、めまい、皮下血腫、感染などが挙げられます。

正常値

MedlinePlusによると、成人男性の正常範囲は 300〜1,000 ng/dL、成人女性は 20〜80 ng/dL です。テストステロンは朝に最も高くなるため、採血は午前中が推奨されます。検査機関によって基準値は多少異なるため、結果の判定は主治医に委ねましょう。

薬剤との相互作用

一部の薬は血中テストステロンを増減させます。増加させる可能性があるのは経口避妊薬、エストロゲン、バルビツール酸系薬、抗痙攣薬です。逆に減少させる薬としてはスピロノラクトン、フェノチアジン、ケトコナゾール、ステロイド、アルコール、ジゴキシン、ジエチルスチルベストロール、デキサメタゾン、アンドロゲンなどがあります。

テストステロンが高い場合

男性で高値が示す可能性のある疾患は、特発性早熟、松果体腫、脳炎、先天性副腎皮質過形成、腎上皮腫、精巣腫瘍・非生殖腫瘍、甲状腺機能亢進症、テストステロン抵抗症候群です。女性で高値が示す可能性は、卵巣腫瘍、副腎腫瘍、先天性副腎皮質過形成、栄養胞胎腫、嚢胞性卵巣症候群、特発性多毛症などです。

テストステロンが低い場合

男性で低値が示す可能性のある疾患は、クラインフェルター症候群、停留精巣、一次・二次性性腺機能低下症、ダウン症、精巣摘出術、肝硬変です。低値が確認された場合は、医師と追加検査や治療方針について相談してください。

ホルモン異常 - 関連記事