ノルエピネフリンの作用と副作用
ノルエピネフリンは、極度の低血圧や血糖低下の治療に用いられる薬剤です。アドレナリンに似た働きをし、血管を収縮させて心拍数を上げます。医療現場では、大血管や動脈への静脈内注射で投与され、心肺蘇生(CPR)中に心拍と呼吸を刺激する目的でも使用されます。しかし、投与には副作用が伴い、特定の患者にとっては危険な状態を招くことがあります。
循環器系への影響
血圧上昇に伴う頭痛、胸部の鋭い痛み、光過敏、蒼白、多汗、嘔吐などが現れることがあります。また、血管収縮により組織への酸素供給が不足し、腎臓・心臓・肝臓などの重要臓器のポンピング機能が低下します。心拍が遅くなる、または不整脈になることもあります。
神経系への影響
血圧上昇やノルエピネフリンへの過敏症が原因で、不安・恐怖感、頭痛、光過敏が起こります。症状が出た場合は投与量を減らす必要があります。
過敏症
アドレナリン様ウルティカリア(蕁麻疹)や、心理的ストレスと結びつく発疹が報告されています。過敏症状としては、不安、光・音への過敏、パニック発作、現実感喪失感などがあります。
その他の重篤な副作用
顔・唇・舌・喉のアレルギー性腫脹、呼吸困難、嘔吐・悪心、四肢の冷感、唇や爪のチアノーゼ、尿量減少、注射部位の炎症、急激なしびれや脱力、意識障害、構音障害、視覚障害などが見られた場合は直ちに医療処置が必要です。
結論
投与前に高血圧、甲状腺機能亢進症、喘息、亜硫酸塩アレルギーなどの既往歴がある場合は必ず医師に伝えてください。また、投与中に重篤な副作用が現れたら速やかに医師へ報告しましょう。ノルエピネフリンは命を救う薬ですが、適切に管理しなければ危険です。
