ホルモンバランスの乱れが引き起こす影響は?
男性におけるホルモンバランスの乱れ
主にテストステロンの変動が影響します。テストステロンが低下すると、性欲低下、勃起障害、不妊、乳房肥大(女性化乳房)などが起こります。一方、テストステロンが過剰になると、前立腺肥大や前立腺がんのリスクが高まります。
女性におけるホルモンバランスの乱れ
女性でもテストステロンの過剰が問題になることがあります。過剰なテストステロンは多毛症(体毛が濃くなる)を引き起こします。また、エストロゲンが不足すると、膣の乾燥や骨密度低下による骨粗鬆症のリスクが高まります。
男女共通のホルモンバランスの乱れ
甲状腺ホルモンの異常は、低下時に体重増加、抑うつ、倦怠感を、過剰時に振戦、不整脈、眼球突出などを引き起こします。副腎から分泌されるコルチゾールも重要で、低下すると食欲不振や体重減少、過剰になると精神混乱や「ムーンフェイス」などの顔面肥満が現れます。
子どもにおけるホルモンバランスの乱れ
成長ホルモン(GH)の分泌不足は、身長の伸びが著しく遅れ、標準体重曲線の5パーセンタイル未満にとどまることがあります。また、子どもも成人と同様に甲状腺ホルモンや副腎ホルモンのバランスが崩れることがあります。
治療法
ホルモン欠乏にはホルモン補充療法(HRT)が主に用いられます。成長ホルモン補充は副作用が少ないとされていますが、テストステロンやエストロゲンの補充はがんリスクを高める可能性があります。過剰分泌の場合は、対象ホルモンの産生を抑える薬剤が使用されます。
