副腎は腎臓の上部にある小さな内分泌腺で、コルチコステロイドというホルモンを分泌します。このホルモンはストレス応答、炎症抑制、脂質・タンパク質の代謝など身体の多くの機能に関与しています。副腎が過剰にホルモンを産生すると「副腎過活動」と呼ばれ、クッシング症候群として知られます。原因は副腎や下垂体の腫瘍、あるいは他の疾患によるものです。

体形の変化

  • 顔が丸くなる「ムーンフェイス」や、首の後ろに脂肪がたまることがあります。また、上半身に中心性肥満が現れ、腕や脚はむしろ細くなることが多いです。

皮膚・筋骨の脆弱性

  • 皮膚が薄くなり、あざができやすくなります。傷が治りにくく感染しやすくなるほか、腹部や太もも、臀部に赤紫色のストレッチマーク(妊娠線様)が出やすくなります。筋力低下や骨密度の低下により、全身的に疲労感や倦怠感を感じることがあります。

生殖系への影響

  • 女性は月経が停止したり、極端に不規則になったりします。また、顔や体毛が増えることがあります。男性は性欲の低下や精子の質の低下が起こり、場合によっては勃起不全になることもあります。

精神的症状

  • うつ、 anxiety、不安、イライラ感が頻繁に見られます。ホルモンバランスの乱れと、重篤な病気への不安が相まって精神的な負担が増大します。治療でホルモンが正常化すれば、これらの症状は徐々に改善します。

診断に用いられる検査

  • 24時間尿中コルチコステロイド測定、血中ホルモン濃度測定、MRIやCTによる副腎・下垂体の画像診断が主に行われます。さらに、ホルモン刺激試験で過活動の部位(副腎か下垂体か)を判別します。