低血糖の症状と対処法
低血糖(血糖値が50 mg/dL以下)になると、個人差はあるものの不安や緊張から痙攣、昏睡に至るまで様々な症状が現れます。放置すると命に関わる緊急事態になるため、症状が出たら速やかに血糖値を測定し、必要に応じて医療機関へ連絡しましょう。
症状の分類
年齢や症状の重症度に応じて、低血糖の症状は大きく次の4つに分類されます。
- 自律神経症状(神経性症状):心拍数増加、発汗、不安感など。
- グルカゴン関連症状:空腹感、吐き気、胃の鳴り、頭痛など。
- 神経学的症状:気分の変動、抑うつ、疲労、混乱、言語障害、協調運動障害など。
- 低血糖無感覚:警告サインが出なくなり、症状が急激に進行する危険がある。
自律神経症状
血糖が急激に低下すると、体はアドレナリン(エピネフリン)を分泌して補償します。その結果、心拍数の上昇、発汗、動悸、そして強い不安感やパニック状態が生じます。
グルカゴン関連症状
血糖低下がグルカゴンの分泌を促すと、空腹感や吐き気、胃の鳴りが現れます。また、頭痛を伴うこともあります。
神経学的症状
脳は主にブドウ糖をエネルギー源としているため、血糖が65 mg/dL以下になると認知機能が低下します。具体的には、気分の変動、抑うつ、苛立ち、疲労、混乱、構音障害(言葉がもごもご)、協調運動障害などが見られ、酔っ払いや精神疾患と誤診されることがあります。
低血糖無感覚
糖尿病患者では、低血糖の警告サイン(発汗や動悸)が徐々に感じられなくなる「低血糖無感覚」が起こります。自覚症状が現れないため、血糖が極端に低下しても気付かず、生命に関わる危険が高まります。
注意喚起
低血糖は緊急事態です。血糖値が正常範囲に戻らない、または意識が低下した場合は、すぐに救急医療を受けてください。
