高血糖(ハイパーグリセミア)とは何か

高血糖(ハイパーグリセミア)や糖尿病性ケトアシドーシスは、血中のブドウ糖濃度が異常に上昇する代謝異常です。血糖値は数日間にわたり上昇し、十分なインスリンが分泌されないと症状が顕在化します。主に糖尿病患者で見られますが、嚢胞性線維症や溺水事故などの他の要因でも起こり得ます。

影響

体内で過剰に糖が産生され、利用できないと尿量が増加(利尿)し、脱水や電解質の喪失が起こります。脱水が進むと脳が腫れ、重症化すると昏睡状態に陥ることがあります。電解質不足は筋肉の収縮やエネルギー産生に関与するため、筋力低下や疲労感を招きます。また、血中の遊離脂肪酸が増加し、肝臓でケト酸が産生されるため、体内が酸性に傾きます。

症状

最も一般的な症状は頻尿と口渇です。これに加えて皮膚や口の乾燥、全身の倦怠感、頭痛、腹痛が現れます。重症例では吐き気・嘔吐、倦怠感、眠気が強くなります。呼気は甘くフルーティーな匂いを帯び、呼吸が苦しくなることもあります。これらの症状が見られたら、速やかに医師の診察を受けることが重要です。

インスリン治療

高血糖の治療は数日間にわたって徐々に行い、急激な血糖変動を避けます。治療中は低カリウム血症や過剰カリウム血症による脳浮腫のリスクがあるため、適切なモニタリングが必要です。インスリンは静脈注射で投与し、同時に点滴で水分と電解質を補給します。インスリンは糖を細胞内へ取り込み、肝臓での糖産生を抑制し、脂肪酸の放出も阻止します。

その他の治療法

治療中は尿量や体液バランスを綿密に観察し、代謝状態の回復を確認します。意識障害や不整脈、痙攣が見られる重症例では、マンニトールなどの浸透圧利尿剤を使用して脳浮腫を軽減します。

予防・対策

血糖値を定期的に測定し、必要に応じてインスリン投与を正しく行うことが予防の基本です。バランスの取れた食事と適度な運動も重要です。特に子供や十代の若者はホルモンバランスや生活リズムの変化で高血糖になりやすいため、保護者の細やかな管理が必要です。また、肥満は高血糖のリスクを高めるため、適正体重の維持が推奨されます。

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