低血糖(低血糖症)とは? - 解説と対策
概要
低血糖(低血糖症)は、血糖濃度が正常範囲を下回った状態を指します。特にインスリンや経口血糖降下薬を使用している糖尿病患者でよく起こりますが、薬剤、肝臓・腎臓疾患、副腎不全、インスリノーマ、先天性代謝異常などでも生じます。
主な原因
- インスリンやスルホニルウレア系・メグリチニド系薬剤の過剰投与
- アルコール摂取
- 肝疾患、腎不全
- 副腎機能不全
- インスリノーマ(膵臓の腫瘍)
- 先天性代謝異常
症状
- 震え
- 発汗
- 空腹感
- イライラ
- 意識混濁・混乱
- 頭痛
- 疲労感
- 動悸
- 不安感
- 視界のぼやけ
- 唇・舌・指先のしびれやチクチク感
- 痙攣
- 意識消失
診断
血糖測定で診断します。空腹時血糖が70 mg/dL(3.9 mmol/L)未満であれば低血糖とみなされますが、糖尿病患者ではそれ以上の濃度でも症状が出ることがあります。
治療
血糖を速やかに上げることが目的です。具体的には以下の方法があります。
- 速効性炭水化物15〜20 gを摂取(ブドウ糖錠、はちみつ、フルーツジュースなど)
- 普通の炭酸飲料(ダイエット飲料は不可)約120 mlを飲む
- 砂糖入りのハードキャンディやガムを食べる
- 意識不明時はグルカゴンを筋肉内または静脈内に投与する
予防策
- 規則正しい食事と間食の確保
- 過度な飲酒を控える
- 血糖自己管理の徹底
- 必要に応じて薬剤量を調整する
- 低血糖の症状と対処法についての教育を受ける
