体内アルカリ化とアルカロシス(アルカリ血症)

pHスケールは0〜14で表され、7以下がアルカリ性、7以上が酸性、7が中性です。人体の正常なpHは約7.36で、ややアルカリ性です。この値から大きく外れると代謝が乱れ、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。pHが高すぎる状態は「アルカロシス(アルカリ血症)」と呼ばれます。

体内のpH測定方法

食事、飲料、薬など体内に取り込むすべてのものがpHに影響します。ただし、酸性の食品が必ずしも体内を酸性にするわけではありません。例としてオレンジジュースは酸性ですが、代謝後は体をアルカリ性にします。体内の酸アルカリバランスは、尿のpHをリトマス紙で簡易測定することで評価できます。

アルカロシスの症状

アルカロシスは体液が過度にアルカリ性になる状態です。腎臓と肺が酸アルカリバランスを調整していますが、重炭酸塩が増えるか二酸化炭素が減少するとアルカロシスが起こります。主な症状は嘔吐、吐き気、筋肉のけいれん、めまい、四肢のしびれやチクチク感、手の震え、混乱、重症の場合は昏睡です。

アルカロシスの原因

  • 代謝性アルカロシス:血中の重炭酸塩が過剰になる。
  • 呼吸性アルカロシス:二酸化炭素が低下する(高地や過呼吸など)。
  • 低カリウム性アルカロシス:利尿薬の使用や腎臓からのカリウム喪失。
  • 低塩素性アルカロシス:長期間の嘔吐で体内の塩素が不足する。

診断と検査

リトマス紙以外にも、血液検査で重炭酸塩濃度や二酸化炭素分圧を測定し、代謝性か呼吸性かを判別します。

治療法

原因に応じた治療が必要です。呼吸性アルカロシスの場合は、二酸化炭素を保持するために紙袋呼吸などが有効です。酸素療法も行われます。代謝性アルカロシスでミネラル欠乏が原因の場合は、カリウムや塩素などの補充、または重炭酸塩を減らす薬剤でバランスを整えます。

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