西洋医学における光療法の概要

西洋医学は、光が体内時計の調節に与える影響をようやく認識し始めました。近年、一部の医師は光療法を補助的治療として支持しています。現在、明るい光療法、ナローバンドUVB光線療法、光線力学療法などが西洋医学と併用され、さまざまな身体的・精神的疾患の改善に利用されています。

明るい光療法(Bright Light Therapy)

多くの医療機関で、睡眠障害や気分障害の治療に光が活用されています。特に冬季に発症するうつ症状(季節性情動障害、SAD)には、非侵襲的な明るい光療法が効果的です。光ボックスから放射される強い光が眼に入り、網膜を刺激し、神経インパルスを通じて松果体に伝わります。松果体はメラトニンの分泌を調整しており、SAD患者は季節的にメラトニン分泌が低下します。明るい光療法はこのリズムを正常化し、症状緩和に寄与します。

ナローバンドUVB光線療法(Narrow‑Band UVB Phototherapy)

ナローバンドUVB光線療法は、乾癬や白斑(ヴィティリゴ)といった皮膚疾患の治療に広く用いられています。30回以上の照射を行うことで、乾癬は一定期間寛解に導かれます。特定波長の光が皮膚に直接作用し、炎症や過剰な角化を抑制します。ヴィティリゴに対しては、メラニン産生細胞の再活性化を促し、色素回復を助けます。安全性と効果が高いため、まず選択される治療法のひとつです。全身が広範囲に及ぶ場合は、人間サイズの大型光装置で照射します。

光線力学療法(Photodynamic Therapy)

光線力学療法は、局所的がん治療に利用されることがあります。光感受性薬剤を投与し、特定波長の光で活性化させることでがん細胞を死滅させます。光は皮膚表面や浅部にしか届かないため、照射部位のみが治療対象となります。主な利点は、長期的な副作用がほとんどなく、外科手術ほど侵襲的でないことです。また、同一部位への繰り返し照射も可能です。現在、国内外で多数の臨床試験が進行中で、今後の適用拡大が期待されています。

疾患 - 関連記事