口腔カンジダ症(口のカンジダ)とは?原因・症状・治療法を徹底解説

口腔カンジダ症(通称「口のカンジダ」)は、カンジダ・アルビカンスという酵母様真菌が過剰に増殖することで起こります。カンジダは本来、腸内や皮膚、口腔内に少量常在していますが、体内のバランスが崩れると急速に増え、白い斑点や不快感を引き起こします。ここでは、口腔カンジダ症の原因・症状・診断・治療・予防について解説します。

症状

  • 舌、頬の内側、扁桃、歯茎、喉、口蓋などに白くてふわふわした斑点ができる。チーズ状に見えることが多く、こすれば少量の出血を伴う。
  • 重症例では病変が食道まで広がり、嚥下困難や発熱を伴うことがある。
  • 免疫力が低下した人は、皮膚・肝臓・肺など他の臓器へも感染が拡大することがある。

原因

  • 抗生物質、経口避妊薬、ステロイドなどの薬剤が口腔内の微生物バランスを乱し、カンジダの増殖を促す。
  • HIV/エイズ、がん、多発性硬化症、糖尿病(特に血糖コントロール不良)、鎌状赤血球症、クローン病など免疫抑制状態。
  • 義歯の不適合、乳幼児の乳首やおしゃぶりの長時間使用もリスク要因。

診断

  • 歯科医・医師が口腔内を視診し、白い斑点を軽くこすって裏側を確認する。
  • 必要に応じて、病変部の組織サンプルを顕微鏡で観察し、カンジダの有無を確定する。
  • 食道まで広がっている疑いがある場合は、喉の綿棒培養や内視鏡検査を行うことがある。

治療

  • 抗真菌薬(フルコナゾール、ミコナゾール、ナイスタチンなど)を10〜14日間投与。錠剤、液体、トローチなど形態は様々。
  • 基礎疾患が原因の場合は、その疾患の管理も同時に行う。
  • 義歯使用者は適合した義歯に交換し、糖尿病患者は血糖コントロールを改善する。
  • HIV/エイズ患者は、必要に応じて長期の抗真菌療法が推奨される。

予防

  • 1日3回の歯磨きと最低1回のフロスで口腔内を清潔に保つ。
  • アルコールや抗菌成分が強すぎるマウスウォッシュは、常在菌のバランスを崩す可能性があるため使用を控える。
  • 砂糖や酵母を多く含む食品・飲料の過剰摂取は控える。
  • 義歯は定期的に清掃し、適切にフィットさせる。

口腔カンジダ症は、早期に発見し適切に治療すれば完治が期待できます。上記の予防策を日常に取り入れ、症状が疑われる際は速やかに医療機関を受診しましょう。

疾患 - 関連記事