嘔吐について
事実
嘔吐は、脳内の「嘔吐中枢」が体内の異常を感知した際に起こる激しい反射です。ホルモン(妊娠時のホルモンなど)や匂い・味、病原体、特定の化学物質が刺激となり、脳が嘔吐を指示します。
リスク要因
- 嘔吐物が誤って吸引されると肺炎や窒息、最悪の場合は死亡につながります。アルコールや鎮静剤の影響下では喉や気道が緩み、窒息リスクが高まります。
- 頻繁または激しい嘔吐は食道裂傷や出血を引き起こすことがあります。重度の場合、食道が破裂し致命的になることもあります。
- 大量の嘔吐により脱水や電解質バランスの崩れが生じ、適切な処置がなければショックや死に至ります。
メリット
- 嘔吐は体内に入った有害な細菌や化学物質を排除する自然防御機能です。薬物の過剰摂取後に嘔吐が起こると、命を救うことがあります。
影響
- 過食症などで繰り返し嘔吐すると、食道粘膜や歯のエナメル質が破壊され、出血や潰瘍を招きます。
- 嘔吐後に電解質補給が行われないと、心臓を含む全身の臓器に深刻な障害を与える可能性があります。
タイプ
- 嘔吐は自然発生と自発的(自己誘発)の2種類があります。自己誘発は指や物を喉に入れる、または催吐剤(イペカックシロップなど)を摂取することで起こります。
- 自然発生の嘔吐は、感染症、化学毒素、めまい、妊娠、消化管閉塞、炎症、激しい痛み、頭部外傷や重篤な疾患などが原因です。
識別
- 嘔吐物は食べ物と胃酸、胆汁、血液、場合によっては便が混ざることがあります。胆汁は緑や黄色で、血液は鮮赤色または暗赤色のざらざらした様子です。血液が混じっている場合は速やかに医師に相談してください。
- 便のような臭いや色の嘔吐は腸閉塞など重大な疾患のサインです。緊急の医療が必要です。
- 嘔吐は単なる逆流(レジジェラシオン)とは異なります。逆流は無痛で食物が喉へ戻るだけですが、嘔吐は胃内容物が強い力で排出されます。
