ニンニクの抗菌・抗真菌作用

歴史

古代エジプトでピラミッド建設に携わった人々は、ニンニクを薬として利用していました。18世紀のフランスでは、墓掘り作業員が腺ペストから身を守るためにニンニクを飲んでいました。さらに、第一次・第二次世界大戦の兵士は、細菌感染による壊疽(がんくん)を予防・治療する目的でニンニクを摂取していました。

重要性

1970年代後半、ヨーロッパの研究者がニンニクジュースを10種の耐性菌と酵母に対して試験した結果、すべてに対して有効であることが確認されました。

作用機序

ニンニクは、アスペルギルス・フラバス、アスペルギルス・フミガトス、バチルス・セレウス、クリプトコッカス・ネオフォルマンスなどの細菌や、カンジダ・アルビカンスやカンジダ・リポリティカといった真菌を殺菌・抑制します。

効果

ニンニクに含まれるアリシンは、抗菌・抗真菌だけでなく抗ウイルス作用もあると、メリーランド大学医療センターが報告しています。胃潰瘍(ヘリコバクター・ピロリ感染による)や、股部白癬(Tinea cruris)・体部白癬(Tinea corporis)などの皮膚真菌症の治療にも利用されています。

使用上の留意点

ニンニクは「熟成ニンニク」「ニンニクオイル」「凍結乾燥ニンニク」などさまざまな形態で市販されています。栽培方法や加工・保存の仕方によって、有効成分の量が変わるため、目的に応じた製品選びが重要です。

感染症 - 関連記事