インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)とは何か?
外観
顕微鏡下では、インフルエンザ菌は細長い棒状、あるいは列車の貨車のように見えます。グラム染色を施すとピンク色に染まり、グラム陰性菌であることが分かります。
感染症
主に小児に感染しやすく、目・耳・喉・肺、重症例では脳や喉頭まで炎症を起こします。子どもの約75%は鼻腔に常在菌として保有しています。
感染経路
感染者の呼吸器分泌物の飛沫を介して人から人へ伝播します。マスク・ガウン・手袋などの飛沫防護と手洗いが予防の基本です。
Hib(インフルエンザ菌b型)
最も重篤な血清群b型は、予防接種未接種の子どもに髄膜炎を引き起こします。1988年にワクチンが導入されて以来、年間の感染件数は約2万件から200件未満に減少しました。
治療
抗生物質に対して感受性が高く、感染部位や患者の状態に応じて適切な薬剤と投与期間が選択されます。
豆知識
インフルエンザ菌は、インフルエンザウイルスがまだ知られていなかった時代に、インフルエンザで死亡した患者から多く分離されたことから名前が付けられました。「Haemophilus」はラテン語で「血液を好む」の意で、血液を含む培地での増殖が得意です。
