副鼻腔感染と眼感染症の違いと対処法
目やその周辺が痛むと、原因が分かりにくくなります。特に、鼻の奥や目の後ろにある空洞が炎症を起こす副鼻腔炎(サイナス炎)は、目の奥に圧迫感や痛みをもたらすことがあり、眼感染症と間違えられがちです。本稿では、副鼻腔感染と眼感染症の発生メカニズム・症状・治療法の違いを整理し、正しい対処法をわかりやすく解説します。
副鼻腔感染と眼感染症の違い
副鼻腔炎は細菌、ウイルス、花粉やホコリなどの環境刺激によって起こります。一方、眼感染症はウイルスや細菌だけでなく、真菌が原因になることもあり、単眼または両眼、角膜・結膜・まぶたなど部位が多岐にわたります。
感染の種類
感染は炎症の程度と持続期間で分類されます。
- 副鼻腔炎
- 急性:症状が30日以内に収まるもの
- 亜急性:1か月以上3か月未満続くもの
- 慢性:3か月以上続くもの
- 感染性・非感染性の両方があり得る
- 眼感染症
- 結膜炎(いわゆる「ピンクアイ」)が最も一般的
- 細菌性角膜炎、レンズ関連感染、まぶたの感染、ヘルペス性角膜炎などがある
副鼻腔感染の症状
- 喉の痛み、咳、顔面の圧痛や疼痛
- 嗅覚低下、後鼻漏、口臭
- 鼻汁の変色、発熱、頭部の重苦しさ、頭痛、鼻づまり
眼感染症の症状
- 眼の充血、かゆみ、分泌物、疼痛、涙目、腫脹
- 視力低下やぼやけ感
- 結膜炎特有の「異物感」や朝のまつげの結痂(かたまり)
治療法
副鼻腔炎の対処例(Medline Plus 推奨)
- 顔に温かく湿ったタオルを当てる
- 1日7回以上の鼻腔用食塩水スプレー
- 十分な水分摂取で粘液を薄める
- 1日2〜4回、蒸気吸入(シャワーを出した浴室に数分間入るなど)
眼感染症の治療例
- 細菌性の場合:抗菌点眼薬や軟膏で治療
- ウイルス性の場合:自然に回復することが多く、症状緩和のための人工涙液や冷湿布が用いられる
- 真菌性やヘルペス性の場合は、専門医の診断のもと抗真菌薬や抗ウイルス薬が必要
症状が重い、長引く、視力に変化がある場合は、速やかに耳鼻咽喉科または眼科を受診してください。
