足指の爪感染(爪白癬)―原因・症状・治療・予防まとめ
足指の爪感染(爪白癬)は、米国で約3%、70歳以上では最大50%の人が罹患している皮膚真菌感染です。足指の爪に微小な真菌が侵入し、湿った靴や靴下の中で繁殖します。ロッカールームやプールでも感染することがあります。
原因
- 最も一般的な原因菌は Trichophyton rubrum で、足白癬(アスレチックフット)も引き起こします。入浴後や公共のロッカールーム、ジム、プールなどで足を十分に乾かさないと感染しやすくなります。
- 足を締め付ける靴や厚手の靴下も真菌の繁殖を助長します。特に重作業用ブーツを常用する男性に多く見られます。
罹患しやすい体質
- 免疫力が低下している人(例:HIV感染者、糖尿病患者)は感染リスクが高く、まず親指の爪から症状が現れます。糖尿病患者にとっては、爪感染が足潰瘍や深部感染につながる危険があります。
他の爪疾患との違い
- 爪白癬以外にも、湿疹、乾癬、扁平苔癬などが爪の変色を引き起こすことがあります。正確な診断には医師が真菌培養を行います。
主な症状
- 爪が爪床から離れ、黄変、腫脹、肥厚、粉砕状になることがあります。色は黄、茶、白など様々で、場合によっては爪全体が脱落します。
- 放置すると爪周囲の皮膚や骨まで感染が拡大し、最悪の場合は切断が必要になることもあります。
治療法(家庭療法)
- 傷口は清潔かつ乾燥させることが基本です。自宅での対策としては、アップルサイダービネガーとリステリンを同量で混ぜ、朝晩足を浸す方法があります。
- ティーツリーオイルは強力な抗真菌作用があります。爪を短く切り、ラベンダーオイルなどのキャリアオイルで希釈して塗布します。
- Vicks VapoRub(ワックスロブ)を爪に塗ると効果が報告されています。
- Zetaclear などの天然成分配合製品も使用できますが、効果には個人差があります。
医薬品治療
- 経口薬としては、テルビナフィン(Lamisil)やイトラコナゾール(Sporanox)がありますが、3か月以上の服用が必要で、肝機能障害などの副作用があります。
- 外用薬としてベンザルコニウム塩化物などが利用されます。
予防策
- 爪は定期的に短く切り、爪の表面を保護するマニキュアは避けましょう。
- 爪切りは消毒し、他人と共有しない。
- シャワーやプールではサンダルを着用し、足をしっかり乾かす。
- サイズの合った靴を選び、足が蒸れないようにする。
