MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)による鼻腔内感染の症状
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、鼻腔(nares)からの検体で頻繁に検出されます。入院患者や長期介護施設の利用者の約25%が、鼻腔内にMRSAが存在し、皮膚感染などの症状を引き起こすことがあります。
皮膚症状
- 感染した皮膚は触れると温かく、赤くなり、膿を含む水疱や虫刺されのような結節が現れます。時間が経つと痛みが増し、液体が滲み出すことがあります。
全身症状
- 重症化したMRSA感染は胸痛、頭痛、筋肉痛、呼吸困難を伴い、持続的な発熱や倦怠感が続くことがあります。
合併症
- 治療後でも血流、骨、心臓、関節、肺へ感染が拡大し、複数臓器が侵されるとショック状態に陥る危険があります。
治療法
- 皮膚感染は外科的に膿を排出し、清潔を保つことで改善します。重篤な感染にはバンコマイシン、クリンダマイシン、ドキシサイクリン、リネゾリド(Zyvox)やトリメトプリム・スルファメトキサゾールの長期併用抗生物質が用いられます。ただし、MRSAはメチシリンに耐性があり、多くの抗生物質に対しても広範囲に耐性を示すため、特に血流感染は致死率が高く、治癒が困難な場合があります。
予防策
- 国立医学図書館の資料によると、手洗いを頻繁に行うこと(特に入院患者や介護施設を訪れる際)、医療従事者に手指消毒を徹底させること、タオルやカミソリなどの共有を避けること、傷口は清潔な包帯で覆うこと、スポーツ用品は消毒液で清掃することが重要です。
