院内感染(医療関連感染)の主な原因
院内感染(医療関連感染)は、入院中の患者に起こる合併症の一つで、年齢や入院理由に関わらず発生します。免疫力が低下している人は特にリスクが高くなります。以下に、主な感染経路とその原因をまとめました。
人工呼吸器
- 人工呼吸器(ベンチレーター)を使用している患者は、呼吸器系感染(肺炎)を起こしやすいです。機器が適切に消毒されていない、または医療従事者の感染管理が不十分な場合、細菌が付着します。また、呼吸器を使用中は咳ができず、肺内に細菌が残りやすくなります。
カテーテル
- 尿道カテーテルは、排尿が困難な患者に使用されますが、挿入時や使用中に汚染されると尿路感染の原因になります。適切な手技と定期的なケアが重要です。
不適切な衛生管理
- 医療従事者や来訪者が手指の消毒を怠ると、肺炎やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などが患者に伝播します。手洗いやアルコール消毒の徹底が必要です。
注射・静脈内投薬
- 注射器や点滴ラインを患者間で共有すると、B型・C型肝炎やHIVなどの血液媒介感染が広がります。使用ごとに注射器を交換し、無菌操作を守ることが求められます。
手術
- 手術部位が適切に覆われていない、または手術器具が汚染されていると、創部感染が起こります。術前・術後の抗菌管理が重要です。
移植・輸血
- 臓器・組織移植や血液輸血でも、ウイルス(B型・C型肝炎、HIV、梅毒)や細菌が移行するリスクがあります。ドナーの検査と適切な保存・輸血手順が不可欠です。
以上のように、機器の管理、手指衛生、無菌操作の徹底が院内感染予防の鍵となります。
